ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーズ」の意味・わかりやすい解説
ホーズ
hose
ホーズ
Hawes, Stephen
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翻訳|hose
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…脚にぴったりした膝丈のズボン。中世からルネサンス期を通じて男性はタイツ状のぴったりした形のホーズをはき,上には短い胴衣を着けていた。その後,少しゆるやかなブリーチズ(半ズボン)になった。…
…布でおおうようになったのは,15世紀終りころから16世紀にかけてである。この時代に,それまで足首まで達していた長い丈の男子服が,腰部をおおうだけの短い胴衣ダブレットになり,あらわになった脚部をおおうタイツ風のズボン(英語ホーズ,フランス語ショース)と組み合わせて着るようになった。このズボンは股上を縫い合わせないで片脚ずつはき,上衣にひもなどで結びつけていた。…
…なお,中央アジアから中近東にかけてのイスラム圏の〈シャルワール〉ともんぺの共通性も知られている。【井上 泰男】
[西欧におけるズボン]
ゆるやかな長ズボンのブレーが西欧にもたらされると,男子はブレーや,ぴったりした長靴下のホーズhoseをはいた。16世紀の男子服は胴衣,膝丈の半ズボン,靴下で構成され,半ズボン(キュロット,ブリーチズ)には詰物をしてタマネギ形などに膨らませたり,太股にぴったりさせた形のものなどが用いられた。…
…女性用だけでなく,子ども用や前に開きがあり,足首から下のない男性用もある。タイトはぴったりするという意味であり,前身としては,中世の男子の,ホーズhoseと呼ばれる長靴下状の脚衣に見られる。タイツが衣服の名称に使われたのは,18世紀から19世紀初期の,体にぴったりした男子のズボンからである。…
※「ホーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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