ボウナン(保安)族(読み)ボウナンぞく

百科事典マイペディア 「ボウナン(保安)族」の意味・わかりやすい解説

ボウナン(保安)族【ボウナンぞく】

中国,甘粛省の臨夏回族自治州(1956年成立)の〈保安三庄〉と通称される3ヵ村に集居する民族言語はモンゴル語系だが,現在は大部分漢語に通ずる。〈保安〉とは明代に軍事施設が設置された地名に由来し,自称も同じ。イスラム教を信仰し,かつて〈保安回回〉と称された。畑作農業主体に,牧畜手工業兼業。〈保安刀〉として知られる鍛冶技術を持つ。約1万1000人(1990)。

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