ボタンヅル(牡丹蔓)(読み)ボタンヅル(英語表記)Clematis apiifolia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボタンヅル(牡丹蔓)」の意味・わかりやすい解説

ボタンヅル(牡丹蔓)
ボタンヅル
Clematis apiifolia

キンポウゲ科の落葉性つる植物。日当りのよい山野に普通にみられる。茎は他物にもたれかかり,稜があり淡褐色で皮がむけやすい。葉は3出複葉で小葉は広卵形,縁にあらい鋸歯がある。夏に,花穂を出し径1~2cmの4弁の白花を多数円錐状につける。4枚の萼片は白い長楕円形で花弁状をなし,本来の花弁はない。白い葯 (やく) をもったおしべが多数あり,中央に羽状の花柱のあるめしべが集る。果実にはこの花柱が羽毛状に残り,風で運ばれる。西日本には本種に似て小型で茎も細いコバノボタンヅル C. pierotiiがあり,花は葉腋に1~2個だけつく。

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