大量のモノやサービスを売りさばくことができる売れ筋の価格・料金帯をさすマーケティング用語。設定した価格・料金そのものは低いが、一定程度以上の品質を維持している価格・料金帯である点に意味がある。また、中国やインドなどの経済成長に伴い、購買力が向上した新興国の中間所得層を意味する用語として使われることも多い。
中国、インド、インドネシアなどのアジアの中間所得層は2008年時点で約9億人と、過去20年で6倍以上に増えた。この層の年間可処分所得は5001~3万5000ドルで、旺盛な消費意欲を示すとされる。内需の大きな伸びが期待できない先進国の自動車、電機、食品、生活用品メーカーなどは、この層をボリュームゾーンと位置づけ、商品開発に力を入れている。すでに亜熱帯・熱帯向けに野菜を冷やすスペースを大きくした冷蔵庫や、インド向けなどにターバンを巻いたまま乗れる自動車などのボリュームゾーン商品が登場している。
[編集部]
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