ポイス(Theodore Francis Powys)(読み)ぽいす(英語表記)Theodore Francis Powys

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ポイス(Theodore Francis Powys)
ぽいす
Theodore Francis Powys
(1875―1953)

イギリス小説家。作家ジョン・ポイスの弟。ドーセットシャーに住み、同地方の農村生活に材をとる。彼の小説は、田舎(いなか)の生活をごく素朴に物語るようでいて、実は「善と悪」、「愛と死」など、人生の根本問題についての哲学的、宗教的洞察を込めた「寓話(ぐうわ)」または「神話」にほかならない。代表作は『ウェストン氏のおいしい葡萄(ぶどう)酒』(1927)。ほかに短編集『左足』(1923)など。

[小松原茂雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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