ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群(読み)ポツダムとベルリンのきゅうでんぐんとこうえんぐん

世界遺産詳解 の解説

ポツダムとベルリンのきゅうでんぐんとこうえんぐん【ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群】

1990年に登録、1992年、1999年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)。ポツダムと首都ベルリンはドイツ北東部の都市で、プロイセン王国時代の宮殿公園庭園)が数多くある。代表的な宮殿は、1747年にプロイセン王国のフリードリヒ2世大王、1712~1786年)が建造したポツダムのサンスーシ宮殿で、ドイツ・ロココ様式の最高傑作と評されている。規模は大きくないが音楽や詩を楽しめる空間として設計された部屋があるなど、芸術を愛した王の人間性が反映されている。庭園には、絵画展示館や中国茶館がある。また、1945年に「ポツダム会談」が行われたツェツィーリエンホーフ宮殿も有名である。18~20世紀初頭にプロイセン王国の君主たちが建造した建築物や公園群は近代ドイツの歴史を例証する遺産として価値があると評価され、世界遺産に登録された。◇英名はPalaces and Parks of Potsdam and Berlin

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア の解説

ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群【ポツダムとベルリンのきゅうでんぐんとこうえんぐん】

ドイツの北東部に位置する首都ベルリンと,その南西に隣接するポツダムは森と湖の多い都市で,18〜19世紀に当時のプロイセンの国王たちが造築した宮殿や公園が数多く残っている。中でもポツダムにある広大な庭園をもつサンスーシ宮殿や〈ポツダム会談〉が行われたツェツィーリエンホーフ宮殿,ベルリン市内にあるシャルロッテンブルク宮殿などが名高い。1990,1992年に世界文化遺産に登録。

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