ポリプロピレン繊維(読み)ポリプロピレンせんい(英語表記)polypropylene fibre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポリプロピレン繊維」の意味・わかりやすい解説

ポリプロピレン繊維
ポリプロピレンせんい
polypropylene fibre

ポリプロピレン溶融紡糸し,延伸および熱処理によって繊維としたもの。 1958年イタリアのモンテカティニ社で初めて工業化され,次いで 60年アメリカのアビサン社,日本の徳山曹達社でそれぞれ独自の重合法が考案された。日本で工業化されたのは 67年東洋レーヨン,三菱レーヨンなどである。繊維は比重 0.91で水より小さく,耐薬品性,引張り強さ,耐摩耗性,疎水性で繊維としてすぐれているが,熱に弱く,染色性が悪い。工業用資材,インテリア用に使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android