…イタリアの史劇映画は早くから書割を背景に使うことをやめて,実際にある古代の遺跡を舞台にした撮影を意欲的にすすめており,その〈リアリズム志向〉が特色となって人気を得た。ブームの先鞭をつけたのがルイジ・マッジ監督《ポンペイ最後の日》(1908)で,18分弱の短編であった。次いで,エンリオ・グアッツォーニ監督《クオ・バディス》(1912),マリオ・カゼリーニ監督《ポンペイ最後の日》(1913),そして史劇映画の頂点となるピエロ・フォスコ(ジョバンニ・パストローネの別名)監督《カビリア》(1914)が世界的な大ヒットを記録して未曾有(みぞう)の史劇ブームが到来した。…
…作品は多く,社交界小説,政治小説,犯罪小説,怪奇小説,未来小説など多様であり,深さや芸術性には欠けるものの,時代の好みや風潮を巧みにとらえて広い読者に迎えられた。社交界の上流青年の恋と政治の遍歴物語《ペラム》(1828),《アーネスト・マルトラバーズ》(1837),犯罪を社会問題とし,犯罪者を同情的に描く《ポール・クリフォード》(1830),《ユージン・アラム》(1832),ローマ時代の歴史小説《ポンペイ最後の日》(1834)などが有名である。日本でも《アーネスト・マルトラバーズ》(丹羽純一郎訳《花柳春話》1878)をはじめ,多くの作品が明治10年代に翻訳され,西洋小説翻訳史上,D.デフォーやJ.ベルヌらと並んで先駆をなした。…
※「ポンペイ最後の日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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