マキノゴケ(牧野苔)(読み)マキノゴケ(英語表記)Makinoa crispata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マキノゴケ(牧野苔)」の意味・わかりやすい解説

マキノゴケ(牧野苔)
マキノゴケ
Makinoa crispata

タイ類ミズゼニゴケ科の1種。本州以南および朝鮮半島,中国,台湾,フィリピンからボルネオおよびニューギニアに分布する。山地日陰の湿った岩上や地上に生える。葉状体濃緑色で縁は多少とも波状に縮み,長さ5~8cm,幅1~1.5mm。葉状体の中央部には中肋があり,仮根は赤みを帯びた褐色雌雄異株雌器は葉状体背面の先端近くに生じ,雄器は葉状体の先端の半月状のへこみに多数生じる。本種の精子は非常に大型で,長さは約 0.1mmもあり低倍率の顕微鏡でも楽に観察できる。名は発見者である牧野富太郎にちなむ。

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