マクラファティー転位(読み)マクラファティーテンイ

化学辞典 第2版 「マクラファティー転位」の解説

マクラファティー転位
マクラファティーテンイ
McLafferty rearrangement

質量分析計内で電子衝撃イオン化されたラジカルカチオンの分子が示す反応形式で,γ位に水素原子をもつカルボニル化合物において観測される.γ位の水素原子が転位するとともに,β位とγ位が開裂する反応.アルケンとエノールラジカルカチオンが生成し,後者が質量スペクトル上に観測される.六員環状遷移状態を経て進行するものと考えられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android