マクリ(海人草)(読み)マクリ(英語表記)Digenea simplex

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクリ(海人草)」の意味・わかりやすい解説

マクリ(海人草)
マクリ
Digenea simplex

紅藻類イギス目フジマツモ科の海藻。漸深帯の岩上に円盤状の仮根で着生する。黒紫色,高さ5~15cm,円柱状の主軸は数回叉状に分枝し,各枝の上に細かな枝が密生している。乾燥すると黄褐色になるが,これを甘草とともに湯で浸出液をつくり,回虫の駆除薬として使用。和歌山南端から九州に,また南西諸島台湾インド洋,アメリカ西岸,オーストラリア大西洋にまで広く分布している。 (→カイニン酸 )

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