マグナ・グラエキア(読み)マグナグラエキア(英語表記)Magna Graecia ラテン語

百科事典マイペディア 「マグナ・グラエキア」の意味・わかりやすい解説

マグナ・グラエキア

大ギリシアの意で,南イタリア古代ギリシア人植民市群をさす。前8世紀以来植民市建設が進み,キュメ(クマエ),シュバリスタラスタレントゥム)等は有名。イタリアにおけるギリシア文化中心だったが,前3世紀末までにはほとんどローマ支配下に入り,ポエニ戦争などで荒廃
→関連項目タレントゥム

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マグナ・グラエキア」の意味・わかりやすい解説

マグナ・グラエキア
まぐなぐらえきあ
Magna Graecia ラテン語

多数のギリシア植民市が建設された南イタリアの古代における呼称。「大ギリシア」の意。ギリシア語ではメガレ・ヘラスMegale Hellasといった。紀元前750年ごろのキメ(ラテン語名はクマエ)をはじめ、ギリシア人の植民市が多数建設され、農業商業で栄え、ここに開花したギリシア文化は、エトルリア人やローマ人にも大きな影響を与えた。前4世紀から衰退が始まり、前3世紀なかばまでにローマの支配下に入った。

[清永昭次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

山川 世界史小辞典 改訂新版 「マグナ・グラエキア」の解説

マグナ・グラエキア
Magna Graecia

ラテン語で「大ギリシア」の意。南イタリアのギリシア植民市群をさす。前3世紀末にはタレントゥム1市を残し,すべてローマの版図に入った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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