マスタケ(鱒茸)(読み)マスタケ(英語表記)Laetiporus sulphureus var. miniatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マスタケ(鱒茸)」の意味・わかりやすい解説

マスタケ(鱒茸)
マスタケ
Laetiporus sulphureus var. miniatus

担子菌類ヒダナシタケ目サルノコシカケ科。種々の広葉樹または針葉樹生木または枯れ木,切り株などに生える。この菌糸に侵入された木はしばしば心材の褐色腐れ病を起す。キノコは大型で,扇形または半円形の傘の長径は 30~40cmに及び,厚さは1~2cmであるが何枚も重なって生じるので,その塊はきわめて大きくなり,重さ数 kgになるものも珍しくない。傘の表面は鮮かな朱紅色,肉の色はサケの肉の色によく似ている。胞子楕円形無色。若くて軟らかいうちは食用となる。日本の本州に産し,ジャワ,フィリピンに分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android