マッカラン国内治安維持法(読み)マッカランこくないちあんいじほう(英語表記)McCarran Internal Security Act

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

マッカラン国内治安維持法
マッカランこくないちあんいじほう
McCarran Internal Security Act

1950年9月 23日に成立したアメリカの「1950年国内治安法」 Internal Security Act 1950の通称朝鮮戦争が勃発し,冷戦激化のもとで,連邦上院議員 P.マッカランが提出し,H.トルーマン大統領の拒否にもかかわらず成立した反共立法の一つ。その要旨は,(1) 共産主義的団体およびその構成員を強制登録し,そのための認定機関として,破壊活動規制委員会を設立する,(2) 防諜法を強化する,(3) 共産主義的団体関係者の入国移民帰化を禁止,制限する,(4) 戦時および国家非常時には,スパイサボタージュを行うおそれのある者を拘禁する,である。なお関連法として,54年の共産主義者取締法がある。 91年冷戦終結に伴い廃止

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