マックス・フォン・バーデン公(読み)まっくすふぉんばーでんこう

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

マックス・フォン・バーデン公(マックス・フォン・バーデンこう)
Prinz Max von Baden (本名 Alexander Friedrich Wilhelm Maximilian)

1867~1929

第一次世界大戦時ドイツの貴族政治家。戦争末期1918年10月首相となる。徹底的な敗戦を避けるべくウィルソンに平和を提議し,また上からの民主化を行い帝制維持に努めた。しかしともに失敗に終わり,ドイツ革命勃発後辞職。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマックス・フォン・バーデン公の言及

【ドイツ革命】より

…しかしこうした一連の大衆行動は,軍による弾圧や一定の待遇改善によって収束され,戦争体制を大きく揺るがすには至らなかった。
[十一月革命]
 ブレスト・リトフスク条約による対ソビエト・ロシア講和後,ドイツ軍が総力を結集した西部戦線での大攻勢が失敗に終わり,敗戦が決定的になると,1918年10月,当時国政の中枢にあった軍部の要請により,社会民主党を含む中道諸党を基盤としたマックス・フォン・バーデン公Max Prinz von Baden(1867‐1929)内閣が成立した。新内閣は,議会主義君主制の方向で〈上からの改革〉を進める一方,アメリカ大統領ウィルソンに講和の申出を行った。…

【バーデン】より

…ドイツの南西,バーデン・ビュルテンベルク州の西辺を占める地方。ライン川東岸を南北に長く伸び,西はラインをはさんでフランスと,南はスイスと境を接している。地形はライン川がつくり出した上部ライン平原(幅30~50km,長さ280km。バーゼルからマインツまでライン上流両岸に細長く連なる)と,それと並行してライン東岸に南北に連なる山地シュワルツワルトとオーデンワルトOdenwaldがあざやかな対照をなしている。…

※「マックス・フォン・バーデン公」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android