マドリード・コンプルテンセ大学(読み)マドリード・コンプルテンセだいがく

大学事典 の解説

マドリード・コンプルテンセ大学[スペイン]
マドリード・コンプルテンセだいがく

スペインの首都マドリードにある公立大学。1499年にマドリードから東に30㎞のところにあるアルカラ・デ・エナーレス(スペイン)に設立される。アルカラ大学起源を共有する。大学名にある「コンプルテンセ」は「アルカラ・デ・エナーレスの」という意味の形容詞で,ローマ時代のアルカラ・デ・エナーレスの名称である「コンプルトゥム」に由来する。1822年に「中央大学(スペイン)」という名でマドリードに移転した。政治の揺れから,1823年から36年まで両都市間を往復。名称は一時,「マドリード文科大学(スペイン)」に変わるが,その後は1970年まで「中央大学」と称された。1970年教育法によって現在の名称となる。1954年までは国内唯一の博士号授与機関。メイン・キャンパスはマドリード市北西部に広がる大学都市にある。この大学都市は大学都市計画に基づいて,1929年に建設が開始された。マドリード・コンプルテンセ大学のほか,マドリード工科大学,放送大学,大学付属の学生寮,国の研究機関等の建物があり,内戦時に激戦地であったことでも知られる。
著者: 安藤万奈

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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