マフサティー(読み)まふさてぃー(英語表記)Mahsatī Ganjavī

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マフサティー」の意味・わかりやすい解説

マフサティー
まふさてぃー
Mahsatī Ganjavī

生没年不詳。ペルシアの女流詩人。12世紀の人。ガンジャに生まれる。夫はセルジューク朝スルタンサンジャル廷臣で、彼女もスルタンに詩才を認められたという。四行詩で作詩し、中世詩人の作品に彼女の名が詠み込まれるほどよく知られ、生前その名声は東イランまで伝わった。『マフサティー詩集』には約170の四行詩が収められ、女性特有の愛情熱情にあふれた詩が多い。

[黒柳恒男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android