マリュ(英語表記)Malus, Étienne Louis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マリュ」の意味・わかりやすい解説

マリュ
Malus, Étienne Louis

[生]1775.6.23. パリ
[没]1812.2.23. パリ
フランスの物理学者,軍人。軍隊勤務中,才能を認められ,パリのエコール・ポリテクニクに派遣されて数学,自然科学を学ぶ。その後技術将校となり,ナポレオンエジプト遠征にも参加 (1798~1801) 。リーユの科学・農業・技術協会会長 (04) 。エコール・ポリテクニク試験官 (05) 。科学アカデミー会員 (10) 。 P.ラプラス,C.ベルトレらとも親しく,彼らの主宰するアルクイユ協会の会員でもあった。光学現象の数学的解明に努力,光線束の火面を表わす方程式を見出すとともに,1807年に直交面に関する有名なマリュの定理を発見。複屈折に関する学士院懸賞に伝統的な光の粒子説の立場から進めた研究結果を提出,懸賞獲得 (10) 。その提出論文のなかで反射偏光の発見が報告された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android