マルコウニコフ付加(読み)マルコウニコフフカ

化学辞典 第2版 「マルコウニコフ付加」の解説

マルコウニコフ付加
マルコウニコフフカ
Markovnikov addition

非対称アルケンへのHX型試薬の求電子付加反応において,水素置換のより多い不飽和炭素に陽イオン部分Hが付加し,水素置換のより少ない不飽和炭素に陰イオン部分Xが結合する.この通則に従った付加をいう.この逆の付加様式は逆マルコウニコフ付加とよばれる.金属-水素結合をもつ化合物[MHNn]が非対称アルケンに付加する場合にも,マルコウニコフ付加と逆マルコウニコフ付加がある.[別用語参照]マルコウニコフ則

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android