日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
マレー(Philip Murray)
まれー
Philip Murray
(1886―1952)
アメリカの労働運動指導者。スコットランドで炭坑労働者の子に生まれ、1902年アメリカに移住。1920年統一炭鉱労組副会長。1935年アメリカ労働総同盟(AFL)のJ・ルイスとともに産業別組合会議(CIO)を組織し副議長。1940年議長。1942年ルーズベルトの外交政策をめぐってルイスと対立し統一炭鉱労組副会長を辞任。第二次世界大戦後トルーマン大統領を支持し、CIOから共産党系労組を追放した。1949年国際自由労連の創立にあたってその副会長となる。マレーの思想の特徴は、独占資本との妥協、協調によって矛盾を解決しようとするところにある。
[河内信幸]
[参照項目] |
|