旺文社世界史事典 三訂版 の解説
マンスール(アッバース朝)
Abū Ja'far al-Manṣūr
アッバース朝の第2代カリフ(在位754〜775)
初代カリフのサッファーフの後を継いだ,アッバース朝の事実上の創設者。ウマイヤ朝打倒の原動力となったシーア派を弾圧したほか,神権的カリフ観を取り入れ,行政機構も整えて中央集権化をはかった。762〜66年には新都バグダード(正式名マディーナ−アッサラーム,「平安の都」の意)を建設。また天文学を宮廷に導入し,シリア語・ペルシア語文献の翻訳を進めた。
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