マンダル委員会(読み)マンダルいいんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンダル委員会」の意味・わかりやすい解説

マンダル委員会
マンダルいいんかい

1978年12月,インド人民党(ジャナタ党)政権のモラルジ・デサイ首相が発足させた委員会。国会議員 B.P.マンダルを委員長とし,下層カーストの地位引き上げを目的とした。委員会は 1980年12月に報告書をインディラ・ガンジー首相に提出したが放置され,1990年8月になって V.P.シン首相が,マンダル委員会の報告書に従って連邦職と公企業体に「後進諸階級」Other Backward Classesと指定カースト・指定部族のための枠をそれぞれ 27%,22.5%設けると発表した。この突然の発表は世論反発招き原案は撤回された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android