ミカドアリバチ(読み)みかどありばち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミカドアリバチ」の意味・わかりやすい解説

ミカドアリバチ
みかどありばち / 帝蟻蜂
[学] Mutilla mikado

昆虫綱膜翅(まくし)目アリバチ科に属する昆虫。体長は雌12ミリ、雄13ミリくらいの大形のアリバチ。雌は無翅、頭部腹部黒色胸部赤褐色。腹部第1~第3背板後縁に白い毛帯がある。雄は有翅、全体が黒色で、腹部背板の毛帯は雌に同じ。ミカドアリバチの雌はマルハナバチの巣に侵入し、寄生する。本州九州から朝鮮半島を経て中国に分布する。

[平嶋義宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のミカドアリバチの言及

【アリバチ(蟻蜂)】より

…獲物はほとんど動かないので,麻痺させる必要はなく,産卵管は産卵と産卵のために繭を貫通することだけに使われる。日本産のミカドアリバチMutilla europaea mikadoは,コマルハナバチとトラマルハナバチを寄主とする。【山根 爽一】。…

※「ミカドアリバチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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