化学辞典 第2版 「ミクロソーム」の解説
ミクロソーム
ミクロソーム
microsome
細胞分画法において,組織のホモジェネートを遠心分画するとき,3×104gの遠心力で数十分遠心して核,ミトコンドリア,リソソームを沈降させた上澄を,1.05×105gの遠心力で1時間程度遠心してはじめて沈殿する分画をミクロソームという.ミクロソーム分画は不均一であるが,主として小胞体(endoplasmic reticulum)に由来する小胞と膜断片よりなる.細胞内における小胞体はタンパク質合成の場であるリボソームと,それに付着した細管ないし袋状の膜構造体である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報