ミズオジギソウ(英語表記)Neptunia oleracea Lour.

改訂新版 世界大百科事典 「ミズオジギソウ」の意味・わかりやすい解説

ミズオジギソウ
Neptunia oleracea Lour.

マメ科の非耐寒性水生多年草。熱帯アジア,アフリカ,南アメリカに広く分布する。別名カイジンソウ(海神草)という。種小名のoleracea食用野菜という意味で,日本ではあまり栽培されていないが,インドシナ,インド,熱帯アフリカなどでは若芽を野菜として食用にする。このほかオジギソウと同じく,葉に触れると葉を閉じる開閉運動をするため,学校の教材とされることもあるし,水槽の藻として観賞されることもある。海綿質の太い茎があり,葉は羽状複葉で,夏に穂状花序をなして濃黄色の花を咲かせる。株は茎を匍匐(ほふく)させて茂るほか水中に浮遊しても茂る。栽培は粘質土を用い,春に鉢植えにして池や水がめの中へ入れるが,水深は10~15cmに調節するとよい。できるだけ日当りのよい所で育てる。5~10月までは戸外で育てるが,10月中に温室や屋内へ取り込み,冬期は最低10℃以上を保つようにして越冬させる。繁殖は6~9月の間,枝先を切って挿木をする。
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ミズオジギソウ

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