ミズヒキ(水引)(読み)ミズヒキ(英語表記)Antenoron filiforme(Polygonum filiforme); knotweed

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミズヒキ(水引)」の意味・わかりやすい解説

ミズヒキ(水引)
ミズヒキ
Antenoron filiforme(Polygonum filiforme); knotweed

タデ科の多年草。日本全土,東アジア,ヒマラヤに広く分布する。山地,林の縁辺,藪などに普通に生える。茎の高さは 40~80cm,あらい毛が多く生える。葉は短柄があり,楕円形で先がとがる。葉の基部に葉鞘と呼ばれる褐色で薄い膜質の筒があり,その縁は裂けて粗毛となる。葉の中央部に暗紫色の大きな斑紋が入る特徴がある。花は8~10月に枝に穂状につき,まばらで短柄がある。花被は帯紅色または白色で4裂し,花弁はない。痩果卵形宿存萼に包まれる。花が白色のものや紅白が混っているものなどがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android