ミダス衛星(読み)ミダスえいせい(英語表記)MIDAS; missile defence alarm system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミダス衛星」の意味・わかりやすい解説

ミダス衛星
ミダスえいせい
MIDAS; missile defence alarm system

アメリカのミサイル探知衛星。敵の弾道ミサイル発射をいちはやく発見するのが任務。そのためミサイル発射の際に出る高温排気ガスに反応する赤外線探知装置を積んでいる。ミダス1号は 1960年2月 26日に発射されたが失敗。しかし2号 (1960.5.24.) ,3号 (61.7.12.) はそれぞれ軌道に乗り,さらに 61年 10月 21日の4号はケープカナベラル (現ケープケネディ) 基地から発射されたタイタン・ミサイルをわずか1分 30秒後にとらえた。 63年5月に5号が打上げられたが,その後多くの欠点があるためこの計画は中止されて,静止型の早期警戒衛星となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android