ミッチェル(Wesley Clair Mitchell)(読み)みっちぇる(英語表記)Wesley Clair Mitchell

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミッチェル(Wesley Clair Mitchell)
みっちぇる
Wesley Clair Mitchell
(1874―1948)

アメリカの経済学者。イリノイ州に生まれ、シカゴ大学で学ぶ。1899年に同大学で博士号を取得したが、その後もさまざまな大学から学位が贈られている。彼は当初統計局に勤務したが、1900年にシカゴ大学の教員になり、02年にはカリフォルニア大学の経済学教授に就任した。その後、コロンビア大学の教授なども務めている。その間にNBER(全国経済調査会)理事長などの公職に携わり、またアメリカ経済学会会長などにもなった。彼はアメリカの制度学派の学風を受け継ぎ、景気循環などに関する実証研究の分野でとくに著名な業績を発表している。

[笹原昭五]

『W・C・ミッチェル著、春日井薫訳『景気循環Ⅰ――問題とその設定』(1961・文雅堂書店)』『W・C・ミッチェル著、種瀬茂他訳『景気循環』(1972・新評論)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android