ミツバオウレン(三葉黄連)(読み)ミツバオウレン(英語表記)Coptis trifolia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ミツバオウレン(三葉黄連)
ミツバオウレン
Coptis trifolia

キンポウゲ科の常緑多年草。北海道,本州 (中部以北) ,東アジア北部の亜寒帯,北アメリカに広く分布し,高山や針葉樹林下に生える。根茎オレンジ色の糸状で,細い根をひいて広がる。葉は長い柄をもって根生する3出複葉。小葉は長さ1~2cmの倒卵状菱形で,葉脈に沿って細毛が生える。6~8月,高さ5~10cmの花茎の先に径1~1.5cmの白色花を1個つける。花茎の上半部には小型の包葉 1~2片がつく。萼片5枚は白色で水平に開き花弁状,花弁5個は退化してさじ形となる。おしべは多数あり,花柱鉤形。袋果は有柄で放射状に並ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android