ミミカキタケ(耳掻茸)(読み)ミミカキタケ(英語表記)Cordyceps nutans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミミカキタケ(耳掻茸)」の意味・わかりやすい解説

ミミカキタケ(耳掻茸)
ミミカキタケ
Cordyceps nutans

子嚢菌類バッカクキン目ニクザキン科。カメムシ類の成虫宿主とする冬虫夏草 (とうちゅうかそう) の1種で,カメムシタケともいう。林間の草むらや石ころの間から子実体を出し,宿主体は一般に地中に埋没している。子実体は長さ4~17cm,径5~8mmの針金状の柄を有し,頭部は棍棒状または長楕円体状をしている。柄部と上の 1cmほどを除いて黒色光沢を有し,頭部は柄の上部とともに橙黄色である。この頭部には多数の被子器が埋没している。日本,中国に分布する。

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