ミリシルアルコール(英語表記)myricyl alcohol

改訂新版 世界大百科事典 「ミリシルアルコール」の意味・わかりやすい解説

ミリシルアルコール
myricyl alcohol

化学式CH3(CH229OH。1-トリアコンタノールともいう。炭素数30の直鎖飽和アルコール。天然には,遊離状またはパルミチン酸などのエステルとしてカルナウバ蠟,蜜蠟中に,また羊毛脂のアルコール中に存在する。融点86.5℃。なお,蜜蠟中に含まれる炭素数31の直鎖飽和アルコールCH3(CH230OHはメリシルアルコールmelissyl alcohol(1-ヘントリアコンタノール)といい,融点は85.9℃。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「ミリシルアルコール」の解説

ミリシルアルコール
ミリシルアルコール
myricyl alcohol

C30H61OH(438.8).1-トリアコンタノール,メリシルアルコールともいう.パルミチン酸エステルやセロチン酸エステルとして,みつろうカルナウバろう,蔗(しょ)ろうなどのなかに存在する.無色無臭絹糸光沢のある針状結晶.融点87 ℃.エーテルエタノールなどに可溶.植物の生長調整物質として用いられる.[CAS 593-50-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android