ムーシーロウ(読み)むーしーろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムーシーロウ」の意味・わかりやすい解説

ムーシーロウ
むーしーろう / 木犀肉

中国料理の一つ。卵を用いた炒菜(チャオツァイ)で、宴会料理にも総菜(そうざい)料理にも向く。キクラゲ熱湯につけて柔らかくもどし、水洗いして石づきを取り除き、せん切りにする。豚肉、ゆでタケノコもせん切りにする。中華鍋(なべ)に油を入れ、最初豚肉をぱらぱらに炒(いた)め、次にキクラゲ、タケノコを炒めてともに薄い塩味をつけて冷ましておく。ボールに卵を数個割って、少量の塩を入れてほぐし、炒めた材料全部を加えて混ぜ合わせる。中華鍋にすこし多めに油を入れて熱し、そこへボールの材料全部を一度に流し入れて、鉄べらで静かに裏返しながら炒め、焼き上げる。まえもって温めておいた皿に移し入れ、食卓に供する。

 炒めた卵がモクセイ木犀)の花に似ているところからこの名がつけられたというが、また芙蓉肉絲(フーヨーロウスー)ともいわれる。卵に加える材料はハム、サヤエンドウアワビなど、適宜にかえてもよい。

[野村万千代]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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