メチオニンエンケファリン

栄養・生化学辞典 の解説

メチオニンエンケファリン

 Tyr-Gly-Gly-Phe-Met.

 エンケファリン活性をもつペプチドで,C末端メチオニンのもの.内因性のペプチドで標的細胞に作用してモルヒネ様作用をする.βリポトロピンのアミノ酸61-65の配列から生成する.ロイシンエンケファリンはメチオニンがロイシンになったもの.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 の解説

メチオニンエンケファリン
metionineenkephaline

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のメチオニンエンケファリンの言及

【エンドルフィン】より

…このほかの生理作用としては,成長ホルモンとプロラクチンの放出を促すことが知られている。類似物質にエンケファリン(メチオニンエンケファリンとロイシンエンケファリンの2種がある)があり,同様にモルヒネ様鎮痛作用があるが,これらはエンドルフィンも含めて内因性オピオイドあるいはオピオイドペプチドと総称される。【川口 啓明】。…

【タンパク質分解酵素(蛋白質分解酵素)】より

…この中でも特に注目されるのはモルヒネ様の鎮痛効果を示す一群のペプチド(エンドルフィン類)である。このうちの一つにメチオニンエンケファリンという物質があるが,これはチロシン‐グリシン‐グリシン‐フェニルアラニン‐メチオニンという構造をもった重合度の低いオリゴペプチドである。メチオニンエンケファリンは他のいくつかの神経ペプチドとともに共通の前駆体から生じることが明らかとなった。…

※「メチオニンエンケファリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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