モア(Paul Elmer More)(読み)もあ(英語表記)Paul Elmer More

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

モア(Paul Elmer More)
もあ
Paul Elmer More
(1864―1937)

アメリカの批評家ハーバード大学などでサンスクリット語古典文学を教えたのち、『ザ・ネーション』誌などの文芸欄を担当。プリンストン大学で講義生活を送り、バビットに共鳴して新人文主義ニュー・ヒューマニズム)運動を展開した。当時流行のT・ハクスリーの進化説に反対し、人間の内奥に無限の可能性をみいだすロマン主義幻想であると考え、古典的規範への復帰を唱えた。『シェルバン随筆』全11巻(1904~1921)が代表作。

[森 常治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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