モネンシンA(読み)モネンシン

化学辞典 第2版 「モネンシンA」の解説

モネンシンA
モネンシン
monensin A

C36H62O11(670.89).放線菌Streptomyces cinnamonensisの産生するポリエーテル抗生物質.融点103~105 ℃(一水和物).+47.4°.pKa 6.6.有機溶媒に易溶,水に微溶.イオノホア抗生物質で,一価金属と包接化合物をつくり,それらのイオンを細胞膜透過性にする.親和性は

Na ≫ KRb
とされている.抗菌,抗真菌,抗原虫作用がある.ナトリウム塩は融点267~269 ℃.家畜飼料添加剤に用いられる.LD50 43.8±5.2 mg/kg(マウス経口).[CAS 17090-79-8][CAS 22373-78-0:Na塩]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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