モミジイチゴ(紅葉苺)(読み)モミジイチゴ(英語表記)Rubus palmatus var. coptophyllus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モミジイチゴ(紅葉苺)」の意味・わかりやすい解説

モミジイチゴ(紅葉苺)
モミジイチゴ
Rubus palmatus var. coptophyllus

バラ科の落葉小低木で,キイチゴの仲間。アワイチゴともいう。本州中部の山地にごく普通にみられ,茎や葉にとげがある。葉は有柄で掌状に3~5裂し,裂片には二重鋸歯がある。春,葉腋に径 2cmほどの白色花を1つずつ下向きにつける。萼片の縁に腺毛があり,基部には軟毛がある。花弁は5枚でおしべ,めしべとも多数ある。果実は小型の核果で多数が球形に集って集合果をつくり,黄色に熟して甘く食用になる。キイチゴの類では最も味がよい種類である。

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