モルデナイト

化学辞典 第2版 「モルデナイト」の解説

モルデナイト
モルデナイト
mordenite

モルデン沸石ともいう.ゼオライト一種.天然および合成品がある.天然には日本にも広く分布しているが,純粋なものは少ない.化学組成はNa(AlSi5O12)・3H2Oに代表される.結晶斜方晶系に属し,その構造は,鎖状に連結したSiO4-AlO4四面体が平行して束状に結合した結晶格子をもち,蜂(はち)の巣状の十二員酸素環孔路がある.有効細孔径は天然物で0.4~0.6 nm,合成品で0.9~1.0 nm といわれ,Hイオン交換したものは強い酸性を示し,固体酸触媒として用いられる.土壌改良材,製紙用充填材などにも用いられる.[別用語参照]ゼオライト触媒

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android