モンテ=クリスト伯(読み)モンテ=クリストはく(英語表記)Le Comte de Monte-Cristo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンテ=クリスト伯」の意味・わかりやすい解説

モンテ=クリスト伯
モンテ=クリストはく
Le Comte de Monte-Cristo

フランスの作家アレクサンドル・デュマ (ペール) の小説。 1844~45年刊。主人公エドモン・ダンテスは偽りの密告によって,14年間シャトー・ディフの牢獄に幽閉されるが,からくも脱走に成功。モンテクリスト島の莫大な宝を手に入れて,その富の力によってパリ上流社会に乗出し,かつて彼を陥れた悪人どもに復讐するという大冒険譚。この小説は大変な人気を博して,48年には作者自身の手によって劇化された。日本でも『巌窟王』 (黒岩涙香訳) の名で早くから親しまれている。

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