日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
モンテレー(アメリカ合衆国)
もんてれー
Monterey
アメリカ合衆国、カリフォルニア州中部、モンテレー湾に臨む都市。人口2万9674(2000)。美しい海岸線や緑など、自然景観に恵まれ、南西に隣接するカーメルとともに行楽・保養地として広く知られており、芸術家が多く集まる所としても有名である。全盛期のおもかげはないが、現在もイワシ漁を中心とした漁業が行われ、缶詰工業がある。1846年に合衆国領となるまで、1775年から北部カリフォルニアの主都として君臨した輝かしい歴史をもち、モンテレー要塞(ようさい)(1770建設)、州最初の劇場(1844)、州最古のれんが造の建物(1847)など古い建造物も多く保存され、当時をしのぶことができる。1770年にフランシスコ派布教地として町が開かれ、1850年市制が施行された。
[作野和世]