モン人(読み)モンじん(英語表記)Mons

山川 世界史小辞典 改訂新版 「モン人」の解説

モン人(モンじん)
Mon

モン・クメール語族モン語母語とする人々。イラワジ川流域では,遅くとも9世紀には南部地域に居住した。ペグーを中心に3度王国を建設するが,流域中央部に拠るビルマ勢力により崩壊し,同化を余儀なくされてきた。王朝存在時は海上貿易で栄え,海外の先進文化をいち早く導入し,内陸に形成されたビルマ文化を絶えず革新する役割を果たした。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「モン人」の解説

モン人
モンじん
Mons

ビルマ・タイの沿岸地帯に居住する種族
アウストロアジア語族に属するモン語を話す。早くからインド文化が流入し,これを発展させて周囲に大きな影響を与えた。『旧唐書 (くとうじよ) 』に「堕羅鉢底国」と記されているメナム(チャオプラヤー川)下流域のドヴァーラヴァティーや,ビルマのペグー朝などを建国した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android