モーゲンソー(Henry Morgenthau, Jr.)(読み)もーげんそー(英語表記)Henry Morgenthau, Jr.

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

モーゲンソー(Henry Morgenthau, Jr.)
もーげんそー
Henry Morgenthau, Jr.
(1891―1967)

アメリカの政治家。ニューヨーク市生まれ。同名の父(1856―1946)はドイツ生まれのユダヤ系アメリカ人で弁護士、不動産業者、外交官であった。コーネル大学卒業。隣人であったF・D・ルーズベルトのニューヨーク市長在任中に同市の農業行政に従事。ルーズベルト政権誕生後は農業救済に力を尽くしたのち、財務長官に就任(1934~1945)。急進派として知られたが、財政思想は保守的で均衡財政に固執した。第二次世界大戦期には対外政策にも積極的に関与、戦後処理にあたっては、IMF、世界銀行の設立に力を尽くす一方、対ソ宥和(ゆうわ)とドイツの徹底した非ナチ化・農業国化を唱えた。

牧野 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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