ヤナギイチゴ(柳苺)(読み)ヤナギイチゴ(英語表記)Debregeasia edulis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤナギイチゴ(柳苺)」の意味・わかりやすい解説

ヤナギイチゴ(柳苺)
ヤナギイチゴ
Debregeasia edulis

イラクサ科の落葉低木。西日本の暖地の海岸近くに生える。全体は草状で,幹は高さ2~3mに達し,枝は四方へ伸長する。葉は幅の狭い長楕円形で長さ 10cmほどあり,細かい鋸歯があって,先はとがる。葉の下面は白色綿毛が密生する。3~5月頃,葉が伸びる前に球状の花序をつける。単性花で,雄花にはおしべ4個,雌花にはめしべ1個があって同株につく。初夏痩果橙色に熟し,甘くて食用となる。葉がヤナギに似て果実がキイチゴ状であるところからこの和名がある。

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