ヤハズソウ(矢筈草)(読み)ヤハズソウ(英語表記)Kummerowia striata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤハズソウ(矢筈草)」の意味・わかりやすい解説

ヤハズソウ(矢筈草)
ヤハズソウ
Kummerowia striata

マメ科一年草。日本全土,東アジアに分布し,北アメリカに帰化する。原野路傍雑草として普通に生える。茎は高さ 10~50cm,根もとからよく分枝し,下向きの毛がある。葉は3小葉から成り,小葉は長さ1~1.5cmの長楕円形で鈍頭托葉は淡褐色,卵形で薄膜質である。8~10月に淡紅紫色の小さな蝶形花を1~2個腋生し,萼は短い伏毛があり,鐘形で5裂する。莢は小型で中に1個の種子を生じ,熟しても割れず,宿存萼をつける。小葉を引っぱると葉脈のところで切れ,矢筈形になるのでこの名がある。

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