ヤマモガシ科(読み)ヤマモガシか(英語表記)Proteaceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤマモガシ科」の意味・わかりやすい解説

ヤマモガシ科
ヤマモガシか
Proteaceae

双子葉植物ヤマモガシ目の1科。 60余属約 1000種がある。南半球,特にオーストラリア南アフリカに多数の種が分布し,乾季の長いところによく適応している。日本の暖地に自生するヤマモガシはこの科の分布としては北限に近い。大部分高木ないし低木。葉は互生,対生,輪生などのつき方をし,また,単純葉から細かく切込む複葉まで変化が多い。花序も総状,穂状などのほか,多数の小花が集って大きな頭状となるもの (プロテアなど) もある。個々の花は花被片,おしべとも4個のものが多い。オーストラリア原産のバンクシア Banksia,南アフリカ原産のプロテアなどは大きく特異な花をつけ観賞用に栽培される。また,オーストラリア原産のマカダミア種子は高級ナッツとして有名である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android