ヤルタ秘密協定(読み)ヤルタヒミツキョウテイ

デジタル大辞泉 「ヤルタ秘密協定」の意味・読み・例文・類語

ヤルタ‐ひみつきょうてい〔‐ヒミツケフテイ〕【ヤルタ秘密協定】

1945年2月にヤルタ会談で結ばれた対日秘密協定。ドイツ降伏後3か月以内のソ連の対日参戦、南樺太(南サハリン)・千島のソ連帰属、モンゴル人民共和国の現状維持などを決めたもので、1946年2月に公表された。

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精選版 日本国語大辞典 「ヤルタ秘密協定」の意味・読み・例文・類語

ヤルタ‐ひみつきょうてい‥ヒミツケフテイ【ヤルタ秘密協定】

  1. ヤルタ会談で結ばれたソ連の対日参戦に関する秘密協定。千島・南樺太(南サハリン)のソ連帰属、モンゴル人民共和国の現状維持などを条件としてソ連の対日参戦を決定した。この時は日ソ中立条約の有効期間中であった。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「ヤルタ秘密協定」の解説

ヤルタ秘密協定
ヤルタひみつきょうてい

1945年(昭和20)2月11日ヤルタ会談のなかで,米・英・ソ3国間に結ばれた秘密協定。ソ連の対日参戦とその条件,第2次大戦後の東アジアに関する合意をその内容とする。ドイツ降伏後の2~3カ月以内に対日戦にソ連が参加する条件として,外モンゴルの現状維持,日露戦争で失われた権益の回復(南樺太の返還,大連港の国際化と優先的使用権,旅順口租借権,満鉄の中ソ合弁会社による共同運営),千島列島の引渡しなどが定められ,さらに中ソ友好同盟条約の締結が約された。この協定はのち対日講和,日ソ国交回復北方領土問題と関連して戦後日本の重大な政治問題となった。

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