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…前者は風で飛ばされた砂が基盤に吹きつけられた時働く削剝作用であり,後者は細粒な未固結物が風に吹き飛ばされることによる剝離作用であるが,いずれも大きな地形は形成しない。ウィンド・アブレージョンにより形成される地形としてはヤルダンyardangsが代表的なものである。ヤルダンは,ほぼ平行する細長い凹地によって隔てられた細長い高まりをいい,S.ヘディンによりトルキスタンで命名された(1903)。…
…乾燥地域では盆地底の湖底層や互層する硬軟岩層が風食を受けて,風の方向に平行する岩稜が細長い凹地を隔てて形成される。これをヤルダンと呼び岩稜に怪異な形の岩塔が伴う。
[海食]
海岸における海水の運動によっておこる浸食作用を海食marine erosionという。…
※「ヤルダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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