ヤンバルハコベ(読み)やんばるはこべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤンバルハコベ」の意味・わかりやすい解説

ヤンバルハコベ
やんばるはこべ
[学] Drymaria diandra Bl.

ナデシコ科(APG分類:ナデシコ科)の一年草。一見ハコベに似るが、花部に腺毛(せんもう)があるためネバリハコベともいう。茎は細く、よく分枝して地表をはう。葉は円心形で長さ約1センチメートル、毛状の托葉(たくよう)がある。春から夏、径約5ミリメートルの小花を開く。花弁白色、深く2裂する。名のヤンバルは沖縄本島の北部をさし、沖縄県の日当りのよい道端などにみられ、アジア、アフリカ、ヨーロッパの熱帯および亜熱帯からオーストラリアに分布する。近縁のオムナグサは花弁の先は丸く、八丈島から小笠原(おがさわら)諸島に分布する。

[三木栄二 2021年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android