ユウバリ場所(読み)ゆうばりばしよ

日本歴史地名大系 「ユウバリ場所」の解説

ユウバリ場所
ゆうばりばしよ

イシカリ十三場所の一。夕張川流域に設定された場所(持場)。夕張川に雨煙別うえんべつ川が合流する雨煙別太うえんべつぶと(現栗山町)を境に、上下に分れていた。「丁巳日誌」(由宇発利日誌)に「ウエンヘツ」として「此処までをイヘツフトより上ユウハリと致し居しとかや。此川を境に上を下ユウハリと云ふ。其逆は如何なることや、土人等に聞ども一切如何なる事かしらずとのみ答ふ」とあり、江別太えべつぶと(現江別市)から雨煙別川までが上ユウバリ、それより上流が下ユウバリで、上下の関係が逆になっている。「夕張日誌」は最上徳内が探査に来た折、ペンケ(上)、パンケ(下)を取違えたものと伝えている。支配所持名前帳に「石猟(石狩)ノ遊張」などの鳥屋一八ヵ所の知行主松前主水の名がみえる。享保十二年所附には「ゆふばり」とあり、給人は松前主水・蠣崎時右衛門。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android