ヨカナーン(読み)よかなーん

世界大百科事典(旧版)内のヨカナーンの言及

【サロメ】より

…O.ワイルドの同名の戯曲(ドイツ語訳,H.ラハマン)に基づく作品で,1905年,ドレスデンのオペラ座で初演され,その初演は,官能的で頽廃的な筋書と絢爛豪華なシュトラウスの音楽によってセンセーションをまきおこした(日本初演1962)。物語は聖書の記述を背景にくりひろげられ,ヘロデ王の義理の娘サロメが,預言者ヨカナーン(ヨハネ)に恋し,《七つのベールの踊り》を踊って,幽閉されているヨカナーンの首を手に入れるというもの。シュトラウスはワーグナーの楽劇から大きな影響を受けながら全体をまとめ,ライトモティーフを組織的に用い,分厚いポリフォニックな音の織地,アリオーソ的な歌唱法,豊かな色彩的なオーケストレーション,不協和音を含む大胆な和声法などによって,激しい表現力をもった官能的な作品を完成した。…

※「ヨカナーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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