山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
ヨーロッパ経済共同体(EEC)(ヨーロッパけいざいきょうどうたい)
European Economic Community
その精神的祖は,第一次世界大戦後に『パン・ヨーロッパ』を著したクーデンホーヴェ・カレルギ伯である。第二次世界大戦後西ヨーロッパ復興のため諸国の協力の必要が痛感され,フランスのシューマン外相の提唱により1952年ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)が成立した。57年これを経済の全分野に拡大するローマ条約が調印され,58年1月EECが発足した。これはフランス,西ドイツ,イタリア,ベネルクス三国の6国が相互に経済的国境を取り払って一つの共同市場をつくったものである。67年ECに拡大,発展し,93年EUになった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報